日露同盟誕生か!?

今日11月9日、アメリカ大統領選挙があり、ドナルド・トランプが第45代アメリカ大統領となることが決まりました。

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選挙直前のニュースではヒラリー・クリントン氏が勝つ見込みがたかいとのニュース、報道が多く、安心していた人も多くいると思います。もちろん私もその一人で、結果を知り非常に驚きました。

 

本日のトランプ氏の勝利演説では

 「私は、われわれの国土に住む全市民に対し、すべての米国人のための大統領になることを誓う。」

「スラム街を再建し、ハイウェー、学校、病院を再建し、私たちのインフラを再建していきます。」

「私たちには、素晴らしい経済の計画があります。経済成長を2倍にして、世界で最強の経済をつくっていきたい。と同時に、すべての国と、仲良く付き合っていきたいと思います。素晴らしい国と国との関係を、他国と築いていきたいと思います。」

「アメリカの国益を第一にはしますけれども、どの国とも誰とも公正に付き合っていきたいと思っています。」

との発言が聞かれており、過激なイメージのあるトランプ氏にしては珍しく、非常に真っ当な印象を持ちました。

トランプ氏の「勝利演説」に興味がある方は下のリンクに全文がありますので、ご参照下さい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161109-00010004-bfj-n_ame

 

この勝利演説を読んで、私自身が、真っ当な印象と感じたのは、おそらくこれまでトランプ氏について問題発言、とんでも発言が非常に多い、少し危ない人というイメージがあったからだと思います。トランプ氏の過去の問題発言を擁護するつもりは全くありません。しかしながら、トランプ氏に対しての私たちが持っていたイメージというのは、マスメディアが作り上げた人物像をそのまま認識していたと考える方がいいのかもしれません。実際、今回のアメリカ選挙の結果からも分りますが、アメリカ人のトランプ氏への支持は非常に大きいものでした。アメリカの人は熱くなったから周りが見えなくなったのでは?との意見もあると思いますが、それだけでなく、彼の発言の中に共感できること、そして私にはまだ見えてませんが、信頼できうる人柄もあったのではないかと思います。

 

前置きは長くなりましたが、今回の記事のタイトルは「日露同盟誕生か!?」と非常にインアクトの強いものをつけています。ここからは、この一見起こりえないタイトルを付けた経緯を説明していきます。

過去のトランプ氏の発言に

「日本が攻撃されれば、米国は助けに行かねばならない。だが、我々が攻撃を受けても日本は助ける必要はない。日米安保条約は不公平だ」

との発言がありました。

また過去のニュースより

「大統領に就任すれば、日米安全保障条約に基づき米軍が日本防衛のために支出している国防費の全額負担を日本に要求する考えを表明した。全額負担に応じなければ駐留米軍を撤収するとの考えも示した。」

というものがありました。

トランプ氏の発言には、これらの他にも日本との同盟関係について関係する内容のものも多くあります。発言を通して、少なくとも当時のトランプ氏にとって日米同盟、そして沖縄にある米軍の存在というのはそれほど重要なものでは無かったことが示唆されると思います。もっと言えば、世界情勢に対しての認識が乏しかったのではないかと思います。もちろん大統領になろうと考える人物ですので、自分の至らない分野に対しては必死に勉強していると思います。また、世界情勢に詳しい専門家をブレーンに置く等のことは行っていると思います。そして今は発言時よりも、世界情勢について理解は進み、日米同盟の重要性や沖縄の基地の利点についても分かってきているのではと思います。

 

今後の展開として望ましいのは、これまでの日米同盟が継続し、沖縄の基地が残り、日本の防衛に力を貸してくれることだと思います。そして最も悪い展開として考えられるものに日米同盟の終焉、そして米軍の撤退があると思います。もちろん、世界中が平和なら米軍が撤退しても何の問題もありません。しかしながら、日本の近隣には、存じているように中国、北朝鮮という日本の主権を脅かしうる国々があります。これらの国々から主権を守るために考えられる新しいパートナーとしてロシアが考えられると思います。以前まではロシアは非常に怖いイメージがありました。(実際今も怖い国に変わりないですが。)しかしながら最近では北方領土問題の解決に向けて、また経済協力についての話し合いなどでロシアの名前が話題に上がることが多くあり少しイメージが軟化していると思います。そしてかなりの規模の軍事力を保有している国でかつ地理的にもそれほど遠くない国です。アメリカの軍事力と比べたら一段階以上低下するのは事実ですが、それでも核保有国の一つでかつての超大国と同盟を結ぶという展開は全くありえないことではないと考えられます。

 

以上が今回のタイトルを付けた理由になります。しかしながら、いくらトランプ氏が過去に過激な発言を繰り返していたとしても、大統領就任後はおとなしくなり真っ当な指導者となると考えられます。アメリカの大統領となった後は、周囲の国々への影響を考え、恐らく過去の過激な発言とは打って変わった真っ当な政策を行い、その中には日米同盟は継続し、沖縄の基地も残る路線があると考えています。

 

妄想にふけながら日露同盟について考えてみました。

 拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。